テレワーク環境で新入社員を教育すること
私が勤めている会社には毎年新入社員が数名入社します。
2020年は全世界的にコロナが流行してしまい、テレワークが可能な弊社では新入社員含めテレワークで仕事をしています。
テレワーク環境下で新入社員を教育できるのか?という点が気になるポイントだと思います。
今後、テレワークで働くことが一般的になった際に、新入社員の教育をどのように行っていくのかということは、先輩社員たちの大きな課題です。
この記事では、テレワークという特殊な状況にも関わらず、圧倒的な成長をした新人が弊社にいるので、彼が成長のためにやっていたことをご紹介します。
圧倒的な成長を見せた新人がやっていたこと
圧倒的な成長をした新人は、もともとプログラミング等の経験がない、いわゆる未経験で入社してきたタイプの人でした。
しかしながら、4月に入社して約9ヶ月が経過した後の彼は凄まじい成長を遂げ、入社3年目のちょっとできない先輩に逆にプログラミングを教えてあげたりしています。いや、凄いな。
彼が成長をするためにやっていたことを以下に挙げます。
- 毎日朝5時に起きて勉強
- Qiita に週1で投稿
- 業務でやったことをすべてまとめる
これはなかなか真似できないですね。
しかし彼が言うには、テレワークで通勤時間や昼休みに会社に拘束されない分の時間を有効活用しただけに過ぎないとのことです。
毎日朝5時に起きて勉強
これだけ聞くと、そんなことできるのは一握りの人間だけだ、となってしまうので具体的な時間の使い方を確認してみましょう。
5時から8時まで勉強し、8時から9時に身支度を整えたり、朝ごはんを食べる。
だそうです。実際に勉強をしているのは3時間ですね。休みの日も同じリズムで過ごしているとのことなので、週21時間、月90時間ほど勉強しているということですね。
朝に勉強する理由は、生活リズムがあっているからというのもあるようですが、業務後にやろうとすると残業の有無でリズムが変わってしまうことを避ける、という目的があるそうです。
Qiita に週1で投稿
週21時間ひたすらインプットをしているだけではなく、アウトプットをすることが非常に大事だと彼は言っています。
彼自身、学生時代には塾講師のアルバイトをしていたそうですが、生徒に教えることで自身の理解も合わせて深まる経験をしたことから、Qiita への投稿を通して人に教えることで理解を深めているそうです。
業務でやったことをすべてまとめる
彼は業務中にメモを凄く取るタイプなのですが、取ったメモを業務後にすべてまとめ直しています。
資料としてメモをきれいにするのと同時に、情報の整理をすることでより知識として定着させることができるそうです。
努力にまさる天才なし
正直、テレワーク関係なく成長するような過ごし方をしている気がします。
「努力に勝る天才なし」を実現しているような感じですね。
単純計算ですが、年間の業務時間が8×250=2,000時間くらいと、それにプラスで、年間3×365=1,095時間の自己学習が行われているわけです。
自己学習を一切しない人に比べて1,100時間も成長のための時間を過ごしているわけなので、メチャクチャ差が付きますよね。
テレワーク環境で新人を教育するには
結論、弊社の新人のような過ごし方をさせるのが良いですね。
大切なことはいかに自己研鑽をさせるかどうか。に尽きるのではないでしょうか。
弊社の新人のように自発的に自己研鑽をするタイプの人間は、ほとんどいないでしょう。
だからこそ、教育担当となる私達が彼らに自己研鑽をさせるにはどのようにすればいいかを考える必要があります。
私が新入社員に自己研鑽をさせている手法をいくつか挙げてみます。
ゲーム要素を取り込む
いわゆるゲーミフィケーションです。
仕事や勉強にゲームの要素をもたせることで、普通にやるとつまらないと感じることを楽しくやることができるというやつです。
私がよくやるのは、いくつかのミッションリストを作成して、競争形式にすることです。
競争形式にすることで誰が今一番進んでいるのかが分かるようにし、競い合うようにミッションをクリアしていくことを狙います。
これは結構効果ありです。なお、冷めた新人は参加してこないケースがあります。ぶっちゃけ採用の失態が大きいと心のなかで現実逃避しています。
宿題を出す
これは定番ですね。
テキストのどこからどこまでを勉強してきなさいのように、宿題として課すのです。
これは宿題だけは勉強するようになりますが、宿題を出さなくなったら勉強を辞めます。
継続して勉強するのは極一部の優等生だけです。
あまり良い手ではありませんが、強制力は強いので用途に応じて使えれば強力な方法です。
ただし、宿題を出しすぎたり、やらない人間を叱ったりすると会社を辞めていく原因になったりするので、やりすぎには注意が必要です。
自己研鑽した人と、していない人の差を見せる
こちらはかなり結構効果があります。
自己研鑽した人と、していない人の差を資料化して公開しましょう。
1日3時間勉強した場合に1年間で1,095時間の差が生まれるのような、数値の事実。
やっている人とやっていない人のキャリアの違い。
可能であれば、昇給の差といったリアルな数値。
これを見せられてもやらない新人は、もうやらないので諦めましょう。
まとめ
弊社の新入社員を分析した結果、「努力に勝る天才なし」これにつきます。
楽しく自己研鑽ができるように新入社員を導いてあげることが、我々教育担当者のミッションですね。
仕事も楽しくできるように導いてあげたいものです。
テレワーク環境下で新入社員を育てる方法として参考にしていただけますと幸いです。