Javaで条件式を書く際に「または」(||)を使うときにカッコを忘れると思わぬバグが発生してしまうことがあります。
本記事では条件式で「または」条件を使用するときにバグが発生するパターンと、対策をご紹介します。
条件式で「または」を使用するときに不具合が発生するパターン
以下の条件を両方満たしているケースを条件式にしたいとします。
- iの条件がtrue
- jかkの条件がtrue
public class OrSample { public static void main(String[] args) { int i = 0; int j = 1; int k = -1; // ケース1 if (i == 0 && j > 1 || k < 0) { System.out.println("true"); } // ケース2 if (i == 0 && (j > 1 || k < 0)) { System.out.println("true"); } } }
ケース1の場合、ケース2の場合のいずれもtrueと表示されます。
しかしiがfalseになる式にしてみると結果が異なってきます。
public class OrSample { public static void main(String[] args) { int i = 0; int j = 1; int k = -1; // ケース1 if (i == 1 && j > 1 || k < 0) { System.out.println("true1"); } // ケース2 if (i == 1 && (j > 1 || k < 0)) { System.out.println("true2"); } } }
ケース1はtrueになってしまいました。
ケース1は実際には以下のいずれかが満たされれば、trueになるようになっているためです。
- iの条件がtrueかつjがtrue
- kの条件がtrue
条件式で「または」を使用するときはカッコに気をつける
以下の条件を両方とも満たしているときにtrueにするためには、「j || k」の部分をカッコでくくる必要があります。
- iの条件がtrue
- jかkの条件がtrue
つまり以下のようにする必要があります。
i && (j || k)
このカッコがないと、下のいずれかが満たされればtrueという全く違う条件に変わってしまいます。
- iの条件がtrueかつjがtrue
- kの条件がtrue
思わぬ不具合が発生する要因になるので、条件式でまたはを使用するときは適切な位置にカッコを記述するようにしましょう。
これはJavaに限らず、SQLや他の言語でも同様です。
まとめ
条件式で「または」条件を使用するときにバグが発生するパターンと、対策を紹介しました。
「または」条件を使用する際にカッコを適切に配置しないとぜんぜん違う条件になってしまい、思わぬ不具合が発生する要因となってしまいます。
条件式を書く際は注意が必要です。
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