テイルズシリーズ最新作であるテイルズオブアライズ(Tales of ARISE)が満を持して2021/9/8に発売されました。
コンシューマー機では「テイルズオブベルセリア」から実に5年の歳月が流れ、待ちに待った新作の登場となります。
私が初めてプレイしたテイルズシリーズは、ゲームキューブでプレイした「テイルズオブシンフォニア」でしたが、なんとそこからは18年もの時が流れています。時の流れの速さに驚きです。
発売して2週間ほど経ちましたが、ようやくトロフィーコンプリートまでやり込んできたので、ネタバレなしでレビューしていきたいと思います。トロコンまでのプレイ時間は60時間ほどでした。
はじめに申し上げておくと、ほとんど文句なしで神ゲーでした!
待ちのぞまれていたテイルズ最新作
「テイルズオブアライズ」は、前作「テイルズオブベルセリア」の発売から実に5年間の時を経て発売されました。
2019年に東京ゲームショウでテイルズオブアライズの情報が公開され、2020年に発売予定でしたが、クオリティの向上を目的に発売が延期され、2021年の完成となりました。
いつ新作が出るのかな?と待っていた状態から2019年の情報公開後、発売の延期を経て2021年にようやく発売が決まった時は大歓喜でした。
皆待っていた!
そして、発売されたテイルズオブアライズは予想を遥かに上回るクオリティと面白さでした。神ゲーと呼んで差し支えありません!
以降ではテイルズオブアライズの面白い理由と良くないポイントをネタバレ無しでご紹介します。
テイルズオブアライズが面白い理由1 起承転結が素晴らしいストーリー
テイルズオブアライズが面白い理由の一番のポイントは、やはり何と言ってもストーリーです。
起承転結が作り込まれていて、特に物語の謎が解明されていく終盤は驚きの連続でした。めちゃくちゃ面白い小説を読んでいるような気分で最後は一気にクリアしてしまいました。
終盤までに見て聞いて体験してきた情報の断片が、カチリとハマっていく感覚は本当に気持ちの良いものでした。
ゲームにストーリー性を求めているタイプの人は間違いなく満足できるでしょう。それくらいストーリーが面白いです。
ただし、ストーリーや後述するビジュアルに力を入れている側面があるため、実際のプレイ時間の半分程度はキャラクターの話を見る感じになります。対戦ゲームのように基本的に自分が操作をし続けるようなゲームが好きで、ストーリーはそこまで重視していないタイプの人は少々退屈してしまうかもしれません。
とはいえ、テイルズシリーズと言えばストーリーや設定だと個人的には思っているので、本作テイルズオブアライズもしっかりと伝統を受け継いでいると言えるでしょう。
余談ですが、私は龍が如くシリーズが好きで特に「龍が如く0」のストーリーは凄いなと思っているのですが、テイルズオブアライズには似たような凄さを感じました。
テイルズオブアライズが面白い理由2 魅力的なキャラクター
テイルズシリーズといえば登場するキャラクターが何らかの事情を持っていて、特に主要メンバーは物語の鍵を握る秘密を持っています。
テイルズオブアライズもその流れを受け継いでおり、はじめは皆バリバリ謎だらけです。
特に主人公のアルフェンは過去の記憶や自分の名前を覚えていないだけではなく、痛覚まで失っています。なんなら謎の鉄仮面をかぶっていて顔すらわかりません。
そのような個性溢れまくりのキャラクターたちとともに、壮大で美しい物語を体験できることが素晴らしいポイントの2つ目です。
また、個性豊かなキャラクターたちに対して感情移入できるのは、非常にキレイで美しいグラフィックがあるからこそです。
特にキャラクターのCGの出来が特段に素晴らしく、フェイシャルCGを使用して作成されたキャラクターは本当に生きている人間のようにリアルでありながらも美しいです。
きれいなグラフィックがキャラクターの魅力をブーストしていると言っても過言ではありません。
テイルズオブアライズが面白い理由3 スタイリッシュな戦闘
敵との戦闘もテイルズシリーズの醍醐味です。
テイルズオブアライズは戦闘シーンにも力が入っています。戦闘の楽しさはゲーマーにとって非常に嬉しいポイントです。
シリーズ定番の術技の組み合わせによる多種多様なコンボや、超絶ド迫力の秘奥義はもちろん、敵の攻撃をジャスト回避して発動できるカウンターなどの追加によって、スタイリッシュで爽快な戦闘を楽しむことが出来ます。
個人的にはカウンターというシステムを非常に気に入っており、カウンターをするためだけに戦闘をやっていたくらい決まると気持ちの良いシステムでした。
敵の攻撃が自分に当たりそうな瞬間に回避やガードに成功すると、敵の攻撃を無効化しながら敵に大ダメージの反撃をすることが出来ます。
カウンターがあることによって戦闘にメリハリを出すことに成功していると感じます。
従来だと割と決めた順番でボタンを押しているだけで敵を倒せたりするので、眠くなってしまうこともあった戦闘でしたが、カウンターを使うには敵の攻撃をしっかりと見てタイミングよくボタンを押す必要があるため、常に手に汗握る戦闘を楽しむことが出来ます。
もちろんアクション初心者の方向けに難易度を下げることも可能なので、カウンターなんて出来ないよという人でも楽しむことが可能です。
テイルズオブアライズの微妙なポイント
ここまではテイルズオブアライズの良い点を話してきましたが、ここからはあまり良くなかった点について個人的に思ったことを記載していきます。すべてが完璧なゲームなんてありませんからね。
- 操作していない時間が長いと感じる人も
- 読み込みが遅い
- ダウンロードコンテンツがせこい
操作していない時間が長いと感じる人も
面白い理由で述べたストーリーが素晴らしいという点がありますが、それに伴いムービーを見ている時間がプレイ時間の半分程度を占めてきます。
もちろんムービーは非常に面白いので退屈することはありませんが、対戦ゲームのような基本的に自分が操作している時間が大半を占めるゲームが好きな人にとっては、ずっと話を聞いているように感じてくるかもしれません。
特にストーリーの終盤では、スキップしなければ1時間程度ムービーを見続けるシーンがありました。
「テイルズ」という単語は物語という意味を持つように、テイルズシリーズはストーリーに比重を置いているゲームなので、ムービーが多いことは理解しておく必要があります。
マップの読み込みが遅い
これは結構気になったポイントなのですが、マップの読み込みが少し遅いです。
※私はPS4でプレイしているのでPS5ではどうなのかわかりませんが、おそらく現在のPS5の流通量的に多くのユーザーがPS4でプレイしていると思うので、記載しておきます。
具体的にどんな感じかというと、街に入ったときにNPCが表示されるまでに数秒のラグがあるため、透明人間だらけの状態になります。また、街によってはミニマップの読み込みにも時間がかかっていたりしました。
我慢できないほど遅いというわけではありませんが、街に入ったのに話しかけたいキャラクターが読み込まれていないため、待ちが発生したりするのは軽いストレス要因になるかもしれません。
ダウンロードコンテンツがせこい
ダウンロードコンテンツには否定的ではない立場ですが、本作は少々うーんと思うところがありました。
追加コスチュームは作成が大変なのも分かるので全然いいと思います。
取得できる経験値などが2倍になるアイテムなども、時間がない人でも遊ぶことができるので良いと思います。
しかし、ゲーム内のお金やレベルアップを販売しているのはちょっとどうかなあと感じました。5レベルアップに220円、10レベルアップに330円というのをみたときは率直にせこいなあと思った次第です。
レベル上げなんてやりたくない、ストーリーだけ楽しませてくれという人には良いのかもしれませんが、それでも難易度を一番簡単にすれば良いのではと思いましたがどうなんでしょう。
テイルズオブアライズのプレイ時間参考
テイルズオブアライズのプレイ時間はストーリのクリアまでに45時間ほど、トロフィーコンプリートまでに65時間ほどでした。2週目はまだ遊んでいません。
なお筆者はそこそこゲームに慣れているので、あまりゲームをやらない人はもう少し時間がかかるかもしれません。
ストーリークリアまでは、ストーリーに直接関係ないサブストーリーなども積極的に閲覧していたので、ストーリーだけをひたすらに進めた場合は2,30時間程度でクリアできると思います。
そこそこのボリュームがあって、しっかりと遊べるなといった感想です。
結末を知った上で2週目を遊ぶというのも楽しいはずなので、まだまだ楽しむことができそうです。
まとめ
長々と書きましたが、テイルズオブアライズは本当にプレイしてよかったゲームです。
もしかしたら今年プレイしたゲームで一番面白いまであります。人にオススメするとしたら、系統は違いますがバイオハザードヴィレッジと並んでオススメしたいゲームでした。本当に神ゲーだと思います。
年末の時間があるときにじっくりとプレイしてはいかがでしょうか!
「テイルズオブアライズ」本当に面白かったです!