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プログラミングのためにタイピング練習は必要か?

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プログラミングのためにタイピングの練習は必要か?

プログラミング初心者の方にとって、以下のような疑問があると聞きました。

プログラミングのタイピング練習は必要か?

タイピングが遅いからプログラミングも遅いよね?

先に結論を申し上げておくと、タイピングの速さはプログラミングの速さに、そこまで影響を与えません。プログラミングを速くしたければ、タイピングではなくプログラミングの知識を習得したほうが圧倒的に効率が良い。

以下で解説していきます。

プログラミングでは、たいしてタイピングをしない

プログラミングをするときに使用するエディタにもよるのですが、Eclipse や Android Studioのような IDE や Visual Studio Code のようなソースコードエディタを使用するとき、実際のコード量とタイピング量は全然イコールになりません

何故かというと、今どきの IDE や ソースコードエディタでは入力補完という機能が手厚くサポートされているためです。

入力補完機能とは?

コードの一部を入力すると、コードの候補が出てくる。それを選ぶだけでコードのすべてが入力できる機能。

入力補完を駆使すると、どのようになるのか実際にコードを書いてみました。

以下は Flutter でプロジェクトを作成したときに最初に作成される、サンプルコードです。

class MyApp extends StatelessWidget {
  @override
  Widget build(BuildContext context) {
    return MaterialApp(
      title: 'Flutter Demo',
      theme: ThemeData(
        primarySwatch: Colors.blue,
        visualDensity: VisualDensity.adaptivePlatformDensity,
      ),
      home: MyHomePage(title: 'Flutter Demo Home Page'),
    );
  }
}

これを実際に書いてみたのが以下です。撮影用にゆったり書いています。

 

入力補完の力が炸裂しているので、入力したいプログラムの、先頭を少し入力することで、ソースが生み出されています。

このように入力補完を使用すると、プログラムを全文タイピングすることはほぼなくなりますコード全量の3割程度しか入力せずに書き上げることができるのです。

なので、プログラミングを速くしたいのであれば、タイピングの練習をするよりもプログラミングの知識を身に着けるほうが、結果的に速くコードを書けるようになるのです。

早くコードを書きたいなら

タイピングの練習をするのではなく、プログラミングの知識を身に着けることが大切!

先輩にメソッドを暗記する必要はないけれど、その存在や、やり方を知っておくといいと教わることがあると思います。入力補完があるため、メソッドを一文字一文字レベルで完璧に暗記する必要はないのです。

タイピングを速くすることに意味は無いのか?

ただし、タイピングを速くすることに意味がないというわけではありません

先ほどの動画を見ていただくと分かるように、すべて自分で打たなければいけないものも、存在します。

例えば、文字列です。文字列については自分ですべて入力する必要があります。

また、ファイル名やパッケージ名などもすべて入力する必要があります。

このようにタイピングをする必要がある場面も多少はあるので、プログラミングの知識を身に着けた後、さらなる高速化を目指したいというときには、タイピングの練習は一つの良い方法かもしれません。

プログラミングのタイピングのポイント

さて、この記事の結論としてはプログラミングのためにタイピングの練習をする必要はないですが、プログラミングをしているときだけよく使うキーがあるのでご紹介しておこうと思います。

以下のキーはプログラミングをしているときだけ、よく使うキーたちです。多いです。赤字は特に利用頻度が高いものです。

  • c
  • l
  • ,
  • .
  • _
  • (
  • [
  • @
  • <
  • >
  • /
  • ;
  • :
  • =
  • ?
  • !
  • |
  • &
  • +
  • *

まずはアルファベットからは「c」「l」がランクインしました。日本語を書くときは、ほとんど使用しないですよね。私は一切使いません。「c」でできることはだいたい「t」で何とかなります。「l」でできることは「x」で何とかなります。「x」も大して使わないですが。

しかし、プログラミングではちょこちょこ出てきます。「click」「class」「screen」「case」「list」「value」など挙げればきりがないですが、使う場面が激増します。

「l」は右手薬指のホームポジションから動かさずに打てるので、比較的やりやすいですが、「c」は左手人差し指のホームポジションの下の段なので、普段日本語で全く使わない人にとっては慣れるまでかなり打ちづらいです。「c」キーは意識して正しい指の使い方をすることで練習したほうが良いです。

アルファベット以外からは大量の記号がランクインしています。キーボードの右と上側に配置されています。shiftキーを押しながら打つものも結構使います。

書いてみるとこんなに沢山あるんですね。。。

よく使うもので打ちやすいものと言えば「;」ですね。打ち慣れていないときついですが、ホームポジションの右手小指から動かさずに打てるので、慣れると打ちやすくなります。

よく使うもので打ちずらいものが、「,」「.」「<」「>」ですね。これらはホームポジションの右手人差し指と中指の下段に配置されています。

句読点を普段打っているとは思うのですが、そこまで頻繁に出てくるものではないのでまぁ打ちにくいんですよね。shift押しながら打つ必要がある「<」「>」なんかはジェネリクスの指定であったり、大小の比較で良く使うのですが、本当に打ちにくいです。慣れるまではキーボードを見てしまうことが多かったですね。

正直この辺の打ちづらいキーは、練習を目的として練習を積むよりも、プログラミングをしていくうちに慣れていくのがベストです。コードをたくさん書きましょう!

まとめ

プログラミングのためにタイピングの練習をする必要性はほとんどありません。

コードを速く書きたいのであれば、プログラミングの勉強(言語やフレームワークの勉強など)をしたほうが大きな効果が期待できます。

プログラミングの勉強をある程度済ませたうえで、コードを書きながら日本語ではあまり使用しない、記号やアルファベットを打ち慣れていくというのが、一番早くコードを速く書けるようになる道筋です。

プログラミングの勉強が済んでしまえば、入力補完機能で超速コーディングができるようになります。

是非とも最初はタイピングの練習よりも、知識の習得に力を入れてください。ある程度の技術力がついてからタイピングの練習をするほうが、時間を効率的に使えてお得です。

まとめ

プログラミングをするためにタイピングを練習するよりも、まずは技術の勉強をしたほうが、速くコーディングできるようになる