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【初心者向け】Google NotebookLM 徹底解説ブログ Obsidianとの連携方法も

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「自分の手元にある膨大な資料やノートを、AIがしっかり“理解”して、要約や分析、アイデア創出まで手伝ってくれる──」 そんな夢のようなツールが、ついに一般向けに本格登場しました。

本記事では Google NotebookLM について、以下の視点で徹底的に解説します。

  • NotebookLMとは何か? 基本概要と生まれた経緯
  • できること・代表的な機能(AIチャット、資料要約、音声要約など)
  • 料金プラン(無料版と有料版NotebookLM Plus)
  • 使い方・導入方法の流れ、初心者向けの注意点
  • 実際のユーザーの活用事例と評判
  • Obsidianなど他ツールとの連携
  • メリット・デメリット、どんな人に向いているか

普段、文章作成や研究、リサーチ、学習で膨大な文書を扱っている方は必見です。私自身も初めて触れたとき、あまりにスムーズに「自分だけのChatGPT」みたいな環境が手に入り、正直ちょっと衝撃を受けました。ではさっそく、NotebookLMの全貌を見ていきましょう!

1. NotebookLMとは何か?

1-1. 概要と生まれた経緯

Google NotebookLM(ノートブック・エルエム)は、Googleが提供する“AI搭載ノート”サービスです。もともと2023年のGoogle I/Oで「Project Tailwind」というコードネームで発表され、後に正式名称NotebookLMとしてローンチされました。

  • 膨大な文章を読み込んだAIが、「自分専用の知識ベース」として機能
  • アップロードしたドキュメントを要約・横断検索してくれる
  • 回答には必ず引用をつけ、出典を明示

というのが、大きな特徴です。2024年頃まで一部地域でベータ提供していたのですが、2024年6月以降、日本語を含む200以上の国・地域で利用可能になり、私たちも気軽に触れるようになりました(ただし18歳以上が条件とのこと)。

NotebookLMはいわば「AIに自分の資料を読ませて、その範囲内で質問できるサービス」です。大量の論文・教科書・取材メモなどを放り込んで、AIと対話することで要点をまとめたり、アイデアを出してもらったりできます。

Googleによれば、論文や仕事のドキュメントを扱う“ナレッジワーカー”や学生・研究者といった層をメインターゲットに想定しているそうです。

1-2. NotebookLMの位置づけ

競合としては、NotionやEvernote、ObsidianなどのノートアプリがAI機能を追加したケースや、ChatGPTに自分の資料をアップロードするケースがよく比較対象になります。

NotebookLMは“AIファースト”の設計になっており、従来のノートアプリにAIを付け足したものとは根本的に違います。

  • ユーザーの資料から回答する(他の知識を混ぜにくい)
  • 回答には引用や出典が必ず付く
  • Googleドライブとの親和性が高い(PDFやDoc、Slidesなど)

こういった点から、ChatGPTのようにオープンな知識ベースを持ったAIとは一線を画す“プライベート調査アシスタント”という立ち位置です。

私が使ってみても「指定したPDFやウェブ記事の内容に根差してくれるので、ハルシネーションが少なく、答えに信頼感がある」と感じました。

2. NotebookLMで何ができる?主な機能

NotebookLMの核となる機能は、大きく4つに分けられます。

  • (1) 資料のアップロード & AIによる要約・整理
  • (2) AIチャット(質疑応答)
  • (3) ノートテイキング(メモ、ピン留め)
  • (4) Audio Overviews(音声要約)

それぞれの流れを簡単に見ていきましょう。

2-1. 資料アップロード & 要約

まずNotebookLMを使う際、Sources(ソース)という欄に自分の持つ資料をアップロードします。対応フォーマットは幅広く、GoogleドキュメントやPDF、ウェブページのURL、YouTube字幕までOKです。

するとAIがそれらを読み込んで「Notebookガイド」を自動生成し、資料の概要やよくある質問(FAQ)、関連キーワードなどを提示してくれます。

初心者が最初にやることは、1つのノートブックを作って資料を放り込むだけ。たとえば授業の教科書PDFと講義スライドをまとめてアップすると、「両方の資料をもとに“要点リスト”を作成」なんてことが一瞬でできるわけです。

過去の自分のノートや、仕事のマニュアル、インタビュー記録なんかも取り込めます。

2-2. AIチャット(質疑応答)

次にNotebookLMの中心的存在とも言えるのが、AIチャット機能です。ユーザーが自然言語で「○○について詳しく教えて」と質問すると、AIがアップロードされた資料を横断して回答を生成します。

回答には必ず「出典文書○○ページの△△箇所」という形で引用が示されるので、裏付けをすぐにチェックできます。こういう引用付き回答は他のチャットAIに比べて非常に頼もしい。

また質問は「この文書の1章と2章の違いは?」「このキャラクターが章をまたいでどう変化しているか教えて」など、複数資料にまたがる内容でもOK。

個人的にこれがめちゃくちゃ便利で、「手間をかけずにあちこちの文献を突合してくれるので、レポート作成が速くなった」と感じます。

2-3. ノートテイキング

NotebookLMはただのチャットAIではなく、ノートアプリとして機能します。画面上ではSources(資料)・Chat(AI対話)・Notes(メモ)が並んでいて、AIの回答を「ピン留め」するだけでメモに記録可能。つまり回答結果を自分でコピペする手間がなく、ワンクリックでノートが生成されます。

さらにノートエリアに自分で文章を書き込んでいくとき、NotebookLMが補完や要約提案をしてくれます。私は議事録作成などでよく活用し、AI回答の一部をノートに貼りながら追加コメントを書き足す形でスムーズに文書化できています。

これは「AIが自分のノート作成をガイドしてくれる」という新鮮な体験です。

2-4. Audio Overviews(音声要約)

NotebookLMの特徴的な機能の一つが、Audio Overviewsです。AIが資料を要約した音声を生成し、まるでポッドキャストのように“2人のAIナレーター”が解説してくれる形で聴けるんです。

軽く試してみたら「論文内容を2~3分の会話でまとめてくれる」など、想像以上に人間っぽい会話でした。

この機能、移動中やながら作業中に聴くのに最適です。またオーディオの公開リンクを発行して、他人に聞いてもらうことも可能。

要は「自分の資料をAIがしゃべって解説してくれる」ツールなので、学習効率がさらに上がります。興味がある人はぜひ試してみてください。

3. NotebookLMの料金と利用コスト

NotebookLMは無料版有料版(NotebookLM Plus)の2形態があります。大まかには以下の違いがあります。

  • 無料版

    • 資料数や質問数に一定の制限あり(1日50質問、ソース最大50件など)
    • Audio Overviewsの生成は1日3回まで
    • 基本AIモデル(Gemini 1.5 Pro)
  • 有料版 (NotebookLM Plus)

    • Google Oneの「AIプレミアムプラン」加入で提供(約月$19.99)
    • 1日の質問数やソース数が拡大(たとえば300件以上アップロードOK)
    • 高性能モデル「Gemini 2.0 Advanced」を利用
    • 追加機能:チャット専用共有、ノートブック利用分析など

無料版でも多くの人にとっては十分使えるレベルですが、本格的に大量の資料を連日AIに分析させたい場合などはPlusが向いています。

またGoogle Oneの2TBストレージなどもセットになるので、既に有料Google OneユーザーならスムーズにNotebookLM Plusを使えます。

ビジネスや研究でヘビーに使うならPlusがコスパ良いという評判も多いです(ChatGPT Plusと同等かそれ以下の値段で、引用付きかつ長文に強いなどのメリットを活かせるため)。

逆に趣味やライトユースには無料版でまず試してみるのがおすすめです。

4. NotebookLMの導入手順 & 初心者が知っておきたいポイント

「実際どうやって始めるの?」という方向けに、簡単な手順と注意点をまとめます。

4-1. はじめ方

  1. ブラウザでNotebookLM公式サイトにアクセスし、Googleアカウントでログイン
  2. 「New Notebook」ボタンを押してノートブックを一つ作る(タイトルを入力)
  3. 左側のSources欄に「Add sources」ボタンがあるのでクリックし、アップロードしたいファイルを選択
  4. アップロードが完了したら、中央のChat欄でAIに質問してみる

これだけで基本的な使い方はOKです。日本語も問題なく通りますが、UIは英語表示なので最初は「Sources」「Notes」「Pin」などのボタンに慣れる必要があるかもしれません。

4-2. 初心者向けの注意点

  • 箇条書き(40文字程度)
    • 機密資料は慎重に扱う
    • 大量アップロード時はPDF統合も活用
    • 日本語UIでないため最初は操作を確認
    • 無料版は1日50質問の制限
    • 回答には引用元を必ず確認

上記のように、データをアップロードする際はプライバシーリスクを意識し、社外秘の文書を使う場合は企業ポリシーと照合してください。

またPDFが多すぎる場合は、いくつかのファイルをまとめて一つに統合すると管理しやすくなります。日本語UIは一部しか整っていませんが、使い方自体はそこまで難しくないので触るうちに慣れていくでしょう。

4-3. どんな資料が向いている?

NotebookLMはテキストが中心の資料を得意とします。研究論文、マニュアル、取材ノート、ビジネス文書などが最適ですね。

YouTube字幕やスライドの図解なども扱えるようになりましたが、現状はテキスト化された部分を重視してAIが分析するので、極端に図や数式ばかりの資料は要約が難しいかもしれません(ただし今後マルチモーダル対応が進む見込みがあります)。

また、複数の資料を入れる場合はなるべく同じテーマに関するものをまとめたほうがAIが繋がりを見つけやすいです。

まったく別ジャンルの文書を混在させると回答がごちゃごちゃになるケースがあるため、ノートブックごとにテーマを分けましょう。

5. NotebookLMとObsidianの連携:ローカルノート活用術

ノートツール「Obsidian」を使っている人は多いと思います。そこで気になるのが「Obsidianに書きためたMarkdownノートをNotebookLMでも活かせないか?」という点です。残念ながら公式の自動同期はありませんが、手動で連携する簡単な方法があります。

5-1. PDF統合アプローチ

Obsidian上で複数のMarkdownノートをPDFにまとめて書き出し、それをNotebookLMにアップロードするというやり方です。

プラグイン「Better PDF Export」などを使うと、指定フォルダ以下のMarkdownを1ファイルに統合してくれます。

これで複数ノートが連結されたPDFを1つ作り、NotebookLMのSourcesにアップすれば、膨大なObsidianノートを一括でAI分析させることが可能です。

たとえば研究者のノート群や読書メモ、RPG設定資料などをまとめ、NotebookLMで横断的に要約や疑問点の抽出を依頼できます。

要点をピン留めしてノート化し、必要に応じてObsidianへ逆輸入すれば、新たな知見を自分の知識ベースに反映できます。これによりObsidianの蓄積 × NotebookLMのAI分析という強力な相乗効果が生まれるわけです。

5-2. 連携のメリット

箇条書き(40文字程度):

  • ローカル知識をクラウドAIで分析
  • 断片的なノートを俯瞰できる
  • オフラインのObsidianを保ちつつAI活用
  • 不要な文書を含めず選択的にアップロード

こうした連携は「自分の所有するデータを効率良くAIに読み込ませたい」「ObsidianのZettelkastenとNotebookLMのAI要約を組み合わせたい」という人に非常に有用です。

実際、RedditのObsidianコミュニティでは「Obsidian + NotebookLMは最強の知的生産環境」と絶賛する投稿がありました。

5-3. 注意点

一方、以下のようなデメリットや注意点もあります。

  • 箇条書き(40文字程度)
    • 手動でPDF化の手間がある
    • ノート間リンクは失われる
    • 機密ノートはアップロードに注意
    • NotebookLMのソース上限に留意

Obsidianは大きな自由度があり複数ファイルに分散する傾向があるため、まとめPDFの作成工程をどう設計するかが鍵。

特にフォルダ階層やリンク構造を維持できない点は悩ましいところです。

ただ、NotebookLM側のメリット(横断要約・出典付き回答など)は十分大きいので、Obsidianで管理 → NotebookLMでAI処理 → 再度Obsidianで仕上げという流れが一般的に行われています。

6. ユーザー体験と評判まとめ

NotebookLMに対するユーザーの声や感想を総合すると、以下のような特徴が浮かび上がります。

  • 「自分だけのAIアシスタント」
    資料をアップするほどAIが自分の文脈を理解し、より役立つ答えを返してくれる感覚。「まるで専任のリサーチ秘書を雇ったようだ」という意見が多く、他のチャットAIとの最大の差別化ポイントとして評価されています。

  • 引用付き回答の安心感
    ソース文書からの抜き出しが明示されるため、誤情報を疑うときでもすぐ裏付けを見られて便利。ChatGPTのように妄想を混ぜ込んでくるリスクが減少し、情報の信憑性を比較的コントロールしやすいです。

  • 情報整理の爆速化
    報告書や論文を大量に入れて、要点や比較をまとめさせると作業時間が短縮される。「AIでここまで捗るとは…」と生産性の大幅アップを実感する声が相次ぎます。ただしアップロードの準備や手動操作は多少必要。

  • UIはまだ改良の余地
    現行UIに慣れれば問題ないが、最初は3カラムが少し戸惑う・英語表記が分かりにくいとの声も。Audio Overviewsなど先進的機能が多い反面、基本操作説明やガイドラインがまだ十分整備されていない印象もある。

  • プライバシー懸念
    データがクラウドに上がるため、企業内部の機密を扱う人は利用しづらい場合がある。Googleとしては「モデル学習には使わない」「原文は非公開」と約束しているが、絶対ではないと感じるユーザーもいる。将来的にはNotebookLM Enterprise版が解決策になるかもしれない。

  • 有料プランの導入是非
    無料版で足りる人(50質問/日・ソース50件以内)も多いが、ヘビーユースだとPlusの存在意義は大きい。PlusはGoogle OneのAI Premiumプランに含まれストレージ拡張などもセットなので、割高感は意外と少ないという意見が多い。

結論として、NotebookLMは知的作業を根底から変革する可能性を持つツールです。多少のデメリットや学習コストはありますが、文章・ドキュメントを多用する人にとっては試す価値が大きいでしょう。

特にリサーチや学習、アイデア創出を支える「バーチャルアシスタント」としての完成度がすでに高く、多くのユーザーが恩恵を受けています。ChatGPTやNotion AIなどと併用している人もいて、「それぞれ用途が違う」と使い分ける事例も目立ちます。

7. まとめ:NotebookLMは“次世代ノート”の可能性を秘めている

本記事では約1万文字にわたってNotebookLMについて掘り下げました。改めてポイントを総括します。

  1. NotebookLMはGoogleが提供するAIノートサービス

    • 資料をアップロードすると、AIがその内容を把握して回答
    • 参照元を引用付きで提示してくれるため信頼性アップ
  2. 多彩な機能で情報整理を一気に加速

    • 要約やQ&A、リファクタリング的なドキュメント編集
    • 音声での要約(Audio Overviews)による“ポッドキャスト的”視聴
    • ノート機能でAI回答をすぐメモ保存
  3. 料金は無料版と有料版(NotebookLM Plus)がある

    • 無料版でも1日50回の質問や、3回の音声要約が使える
    • 有料版はGoogle OneのAIプレミアムプランに含まれており、質問数やソース数拡大など特典多数
  4. 初心者も導入しやすいが、プライバシーや資料の管理には注意

    • 企業の機密情報などは現状微妙。個人ユースなら相当便利
    • 日本語でも問題なく使えるがUI表示などは英語中心
    • たくさん使うなら有料版検討もあり
  5. Obsidianなど既存ノートとの連携例も注目

    • 手元にある知識をまるごとNotebookLMに読み込ませ、高度なAI分析を行う
    • 読み込んだ結果や気付きはまたObsidianに戻して管理
  6. 評判は非常に良好

    • 「資料を一気に要約・分析できるのが最高」
    • 「引用付き回答や音声要約など革新的」
    • 「UIに慣れやや時間かかるが、それを補うメリットが大きい」

総じて、NotebookLMは情報の取り扱い方を大きく変えるツールとして高い評価を得ています。「自分専用のAI」が自分の資料をすべて読んでくれ、必要に応じて引き出せるという発想は今後スタンダードになるかもしれません。

逆に言えば、これをうまく活用できれば、学習・研究・執筆・業務効率が飛躍的に上がるでしょう。

ぜひ無料版からでも構わないので、試してみてください。大量の文書に埋もれている時間がバカらしくなる体験が待っているかもしれません。

私も最初に使ったときは「こんなに資料を楽に読み込んでくれるなんて!」と衝撃でした。「自分の頭が2つ3つに増えたようだ」と表現する人がいるのも納得です。