雑記

孤高のサボテンは音楽のサブスクに何を求めるのか?

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砂漠にひっそりと根を張り、わずかな水分で生き抜くサボテン。一方で、ネット環境があれば膨大な楽曲を聴き放題にできる音楽サブスク。この2つは一見まったく関係ない世界のように思えますが、「限られた資源をどう活かすか」という視点でみると、意外と共通点があるのではないでしょうか。

サボテンは自分が生きるために必要な「最小限の水分」をしっかりと蓄え、無駄なく利用します。砂漠のような過酷な環境だからこそ、生存に欠かせない水分を厳選し、効率的にやりくりするわけです。音楽サブスクもまた、膨大な曲の中から「本当に聴きたい曲」やアーティストを見極める姿勢が重要かもしれません。今回はこの「砂漠のサボテン×音楽サブスク」という不思議な組み合わせをテーマに、“本当に必要なものとは何か”を考えてみましょう。


サボテンと音楽サブスクの共通点

最小限こそが最大のメリット

サボテンは無駄を徹底的に省くことで、過酷な環境でも生き延びます。葉を棘(とげ)状に変化させ、表面積を減らすことで水分の蒸発を最小限に抑えているのは有名な話ですよね。必要最低限の水分を蓄え、毎日をサバイブしていく姿は、まさに「自分にとって大切なものだけ守る」という精神を体現しているかのようです。

音楽サブスクは月額を払えば数千万曲が聞き放題。便利ではありますが、その数の多さに溺れてしまい、実は「本当に好きな曲やアーティストが見えなくなってしまう」ことも。結局、気づけば流行りの曲ばかりをBGM代わりに聴き流している…という経験、ありませんか?

サボテンのように「必要最小限をしっかりと蓄える」心構えを音楽サブスクにも応用するなら、自分がどんな音楽に心を動かされるのかを見極めながら、聴く曲を吟味してみるのもアリかもしれません。無作為にプレイリストを再生するのではなく、気に入った楽曲だけを集め、そこに集中することでより深く楽しめるというわけです。


サボテン流おすすめプレイリスト!?

さて、もし砂漠で暮らすサボテンに「あなたのおすすめプレイリストは?」と尋ねたら、一体どんな曲が飛び出してくるのでしょうか。仮にサボテンがスマホをいじれると仮定してみると、間違いなくシャワーの音や雨音のBGMなど“恵みの水”を連想する音を好んで選んでいそうです。

あるいは、暑い砂漠の気候を吹き飛ばす爽やかな海辺のサウンドを聴きたいかもしれません。ひょっとするとサボテンは、ひたすら静かなアンビエントミュージックで精神を落ち着かせようとするのかも。なにせ極限状態を生きるからこそ、安らぎを求める心が強いはずです。

想像をめぐらせるだけでも、不思議とワクワクしてきませんか? 音楽サブスクという海のように広大な“音の砂漠”の中で、本当に聴きたいものを自分で選び抜く。この行為自体が、サボテンが生き抜くために必要な水分を必死に蓄えるのと同じくらい尊いかもしれないのです。


棘(とげ)はスキップボタン?

ところでサボテンといえば、その特徴的な「棘(とげ)」が目を引きます。動物に食べられないように身を守るための武器でもありますが、音楽サブスクにも似たような機能がありますよね。それが「スキップボタン」です。

聞いてみたけどなんかピンとこない、思ったのと違う曲が流れたなど、私たちは気軽に“スキップ”してしまいます。サボテンの棘が“不要な侵入者をシャットアウトする”のだとしたら、スキップボタンは“不要な曲との接触を避ける”ための手段といえるかもしれません。どちらも自分を守り、快適な状態を保つために欠かせない機能なのです。

ただ、棘を振りかざしすぎれば痛い目を見ることがあるように、スキップばかりしていると、思わぬ名曲との出会いを逃してしまうかもしれません。適度な棘と適度なスキップ、これを上手く使い分けるのがサボテンにも人間にも大切な生き方と言えそうです。


まとめ

砂漠のような環境で生きるサボテンに学ぶのは、「本当に必要なものを見極め、余計なものをそぎ落とす」大切さ。音楽サブスクは便利で豊富な選択肢を与えてくれますが、一度立ち止まって「自分が本当に聴きたい曲は何か?」を考える時間をつくると、より充実したリスニング体験ができるはずです。

「孤高のサボテンは音楽サブスクに何を求めるのか?」――その答えはきっと、広大な砂漠をたった一人で耐え忍ぶ精神と、膨大な楽曲の波を泳ぎ切る聴き手の心が「厳選」をキーワードに繋がっていることを教えてくれます。棘(スキップボタン)を上手に使いつつも、水分(お気に入りの曲)を思い切り蓄える。そのバランスこそが、私たちの新たな音楽ライフの形なのかもしれません。