クロスプラットフォーム開発のフレームワークの中で近年注目されているのが「Flutter」です。
私も2020年の4月頃から注目していて、1年以上Flutterでスマホアプリの個人開発をしています。
本記事ではFlutterの「将来性」をトレンドやGoogleの情勢から分析しました。
【国別】クロスプラットフォーム開発のトレンドから見るFlutterの将来性
クロスプラットフォーム開発に使用されるフレームワークでよく使用されるのが「Flutter」、「React Native」、「Xamarin」です。「Ionic」もありますが最近はあまり盛り上がっていません。
いずれのフレームワークもiOSとAndroidをいっぺんに作成することができます。
技術力が高いアメリカ、中国、インドと日本におけるトレンドを見てみましょう。
アメリカにおけるクロスプラットフォーム開発のトレンド
中国におけるクロスプラットフォーム開発のトレンド
インドにおけるクロスプラットフォーム開発のトレンド
日本におけるクロスプラットフォーム開発のトレンド
国別のトレンドを推察する
このように、国別のクロスプラットフォーム開発のトレンドを見るとFlutterがすべての国で1番人気となっています。時点で有力なReact Nativeにも2-3倍程度の
IT先進国で注目されているという点から見ると、ここからしばらくはFlutterがTOPを走ることが想定されます。
逆にReact NativeやXamarin、Ionicは何らかの革新的なアップデートなどが起きない限り、今後のシェアは下がっていきそうです。
Googleの力の入れ具合から見るFlutterの将来性
FlutterはGoogleが開発しているフレームワークです。
Googleといえば今更言う必要もないですが、テクノロジー企業の先頭を走る大企業です。
そしてそのGoogleが今最も力を入れているのがFlutterです。
また、クロスプラットフォーム開発のツールとしても力を入れていますが、「Fuchsia」というOSにも力を入れているようです。
Fuchsiaはスマートフォンだけではなく、タブレット、PC、組込みシステム(ペッパーくんなど)といった幅広いデバイスで動作することを可能としています。
要は全てのものをFuchsiaで制御しようとしているのです。
このFuchsiaはFlutterで作成されています。
→2021/5/24にとうとうFuchsia OSが正式リリースされました!
今後の動向に注目が必要です。当ブログでも情報入り次第公開していきます。
Flutterは全てのものを動かすOSを作るために使用されているので、今後もGoogleはFlutterに力を入れ続けると考えられます。
2021/3/4にFlutter(安定版)はver.2.0.0のメジャーアップデートが行われました!
大きな目玉として、スマホアプリだけではなくWeb開発も安定版になりました。
1つのソースでiOS,Android,Webサイトが作れるようになりました!凄く力入っていますね!
FlutterでサクッとWebサイトを作って、GitHubにプッシュするだけでデプロイできてしまいました。お手軽ですね。
地味に嬉しいのが、GoogleのAdMob用のプラグインがBeta版ですがFlutter本家から出ました。
また、安定版ではありませんが、デスクトップアプリも開発できるようになりました。2021年後半にはデスクトップアプリも安定版になるそうです。
新しいクロスプラットフォーム開発ツールが出てくるか?
Flutterは今1番注目されており、Googleが力を入れて現在も開発していますが、過去にはXamarinやReact Nativeが1番注目されている時代がありました。
XamarinはMicrosoft(の子会社)が、React NativeはFaceBookといったGoogleに引けを取らない大企業が開発していましたが、Flutterに抜かれてしまいました。
なのでFlutterの後から新しく有力なクロスプラットフォーム開発ツールが出てくることも、もちろん考えられます。
此処から先は予想のレベルですが、
まずAppleやNetflixがクロスプラットフォーム開発ツールを出してくることは考えにくいです。
Appleは全てを自社製品で固めることを目指している動きをするので、Androidアプリの開発に関わるようなことをしないでしょう。むしろ、よりiOSやiPadOSなどに力を入れるでしょう。
Netflixは基本的には動画関連に力を入れているので、こちらもクロスプラットフォーム開発には手を出さないでしょう。
次に、小さな会社が有力なクロスプラットフォーム開発ツールを出してきた場合ですが、Googleであれば買収すると考えられます。買収してFlutterをさらに強化するでしょう。
以上のことから、ここから先はReact Nativeが復活する可能性はありますが、FlutterとReact Nativeの2強状態が続くと考えられます。
FlutterとReact Nativeどちらを選ぶべき?
プログラミングを初めてやる人は、Flutterを選択すると挫折する可能性が低いと考えています。
Flutterは今後も伸びていくことと、今一番伸びていること、他の言語をやるときの入りやすさを考えると初心者であればFlutterがオススメです。(正直今Flutterはかなり盛り上がっていますし!)
また、Javaを触ったことがある人もFlutterを選ぶのがオススメです。
Flutterで使用するDartという言語は、JavaやJavascriptに構文が非常に似ています。そのため、Flutterを学ぶための学習量が少なくなります。
Flutterと比較した結果、React Nativeをオススメできる人は、React(JavaScript)を使用したことがある人です。
結論、Reactを触ったことがあるかつ、学習量を減らしたい人はReact Native、それ以外の人はFlutterをオススメします。
Flutterの将来性は非常に高い
トレンド、Googleの存在、競合が出てくるかという観点からFlutterの将来性を考えると、今後非常に使いやすくなり、Flutterを使える人の需要が出てくるため、高い期待ができます。
Googleが開発しているOSの「Fuchsia」が世に広まった場合は、それの開発ツールであるFlutterが圧倒的トップに君臨することは間違いありません。
将来性があるFlutterを今のうちから勉強しておけば、引く手あまたな存在になること間違いなしです。
大型連休でガッツリと学習してみるのはいかがですか?
Flutter学習情報
Flutterを勉強するのに最適な参考書は、以下の「基礎から学ぶFlutter」です。
環境構築から、Dart/Flutterの基本/テストやパフォーマンスチューニングまで一通り学ぶことができます。
また、当ブログではFlutterを初心者が学ぶためにオススメな方法を「Flutter を初心者が学ぶおすすめの勉強法!【間違いない動画があります】」という記事で公開していますので、Flutterに興味がある方は是非読んでみてください。