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破れた絵本の補修はどうする?セロハンテープを貼る前の確認と直し方

破れた絵本の紙片を丁寧に合わせる補修のイメージ
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破れた絵本を直す前に、借りた本か、自分の家の本かを確認してください。図書館の本は何も貼らず、破れた部分も一緒に窓口へ。家の本なら、ページの小さな破れと、背や綴じ部分の破損を分けて考えます。

すぐそばにセロハンテープがあると、とりあえず貼っておきたくなります。ただ、後から黄ばんだり、剥がれて粘着部分が残ったりすると、直す作業が増えます。大切な一冊ほど、貼る前の確認に少し時間を使う方がよいです。

図書館の絵本は、自分で補修しない

図書館で借りた絵本を破いてしまったときは、剥がれた紙片をなくさず、そのまま持っていきます。大口町立図書館も、破れた状態で持参するよう案内しています。直せる範囲かどうかは図書館で判断するため、家庭でテープやのりを付ける必要はありません。図書館の絵本を破いてしまったときの案内

紙片は別の袋などへ入れ、どの本のものか分かるようにしておきます。本へ貼って留めたり、破れたページをさらに引き抜いたりしないでください。返却時は窓口で箇所を伝えると、状態を確認してもらいやすくなります。

弁償が必要かどうかも、壊れ方と各館の扱いによります。小さな破れなら必ず免除されるとも、破れたら必ず同じ本を買うとも言い切れません。先に新しい本を注文するより、利用館へ相談します。

家の絵本は、破れた場所を先に分ける

自分の本でも、どこが壊れたかによって向く方法は変わります。ページの中央をつなぐことと、本を束ねている部分を直すことを、同じテープで済ませようとしないのが出発点です。

状態 最初の対応 家で直すときの境界
薄いページの一部が裂けた 紙片を集め、絵や文字の位置を合わせる 紙面に使える補修材を検討できる
ページが根元から外れた ページ順を確認し、紙片を保管する 綴じ方に合う方法が必要
背や表紙が外れた 無理に開閉せず保管する ページ用テープだけで支えようとしない
厚いボードブックが層になって剥がれた これ以上めくらず状態を確認する 薄い紙の補修手順をそのまま使わない
水濡れ・かび・紙の著しい劣化がある 補修テープを貼る作業を止める 状態に合う別の処置や専門家への相談が必要

絵の一部がなくなった場合、残った紙をつなぐことはできても、印刷された内容は戻りません。読むための補修で足りるか、同じ版の買い直しも考えるか。ここは本の思い入れと、今後の使い方で決めます。

仕掛け絵本も慎重に扱いたいものです。動く部分を大きなテープで固定すると、破れは止まっても仕掛けが動かなくなることがあります。どの向きに折れ、どの部分が動くのかが分からない状態では貼りません。

セロハンテープと、本の補修用テープの違い

透明なら、同じように使えるわけではない

和歌山県立図書館は、セロハンテープの変質・変色が本を傷めるため、図書館の資料には貼らないよう案内しています。家庭の絵本でも、長く残したいページへ応急的に貼るときは同じ点が気になります。和歌山県立図書館の本の修理

本の補修用として売られているテープには、薄い紙を基材にしたものや、透明なフィルムを使ったものがあります。「透明」「メンディング」という名前だけで、絵本のどの場所にも向くと判断しないようにします。

確かめたいのは、ページの破れに使えるか、貼った箇所の文字や絵が見えるか、貼り直しに関する注意があるかです。表紙の保護フィルムとページ補修用の細いテープは、同じ売り場にあっても用途が違います。

100均かどうかより、用途表示を見る

購入先の違いだけで、使える・使えないを決める必要はありません。本の補修用途が明記され、対象の紙や使用方法が分かるものを選びます。手元に合うものがあれば、通販で別の銘柄を増やさなくても構いません。

一方で「変色しにくい」と「将来まったく変化しない」も別です。古い絵本、サイン入りの本、絶版で代わりがない本など、元の状態をできるだけ残したい一冊は、手軽さだけで粘着材を選ばない方がよいです。

文字のあるページを直すための候補が、ミューズの「ペーパーエイド PAA-428」です。幅20mm・長さ10mの薄い紙製テープで、メーカーは書籍や楽譜など、文字のある部分の破れの補修に適すると案内しています。素材はアシッドフリーです。メーカーのペーパーエイド製品案内

ページの小さな裂け目をつなぎ、下の文字も読みたい場合に検討できます。ただし、表紙や厚いボードブックの構造を丸ごと直す製品としては選びません。透明感のある紙なので、貼った跡が完全になくなるとも考えないこと。手持ちの補修材で足りるなら、買い足しは不要です。

小さな破れを補修するときの準備と確認

ここでは、自分の家の絵本で、乾いたページの一部が裂けている場合を想定します。使う補修テープの説明を読み、対象の紙面へ使えることが確認できてから作業します。濡れた紙や、印刷が剥がれている面へ試すための手順ではありません。

  1. 清潔で平らな場所に本を置き、破れたページを確認します。紙片があれば、裏表と向きを合わせます。
  2. テープを貼る前に、絵や文字が連続する位置へ破れ目を戻します。断面の毛羽立ちを邪魔だからと切り落とさないようにします。
  3. テープの説明に従い、必要な長さを用意します。粘着面へほこりが付かないよう、紙片とは別の場所で扱います。
  4. 位置がずれないように貼り、製品が指定する方法でなじませます。裏面にも貼るかどうかは、紙や製品の説明に合わせます。
  5. ほかのページへ貼り付いていないか、テープの端が浮いていないか、無理なくページをめくれるかを確認します。

キハラも家庭向けの修理案内で、破れ方に合わせて文字や絵を合わせてから貼る方法を示しています。材料が違えば適する紙も変わるので、使う製品の手順を優先します。図書館用品メーカーの家庭向け修理案内

小さな裂け目でも、絵の位置が少しずれると目に付きます。貼ってから引っ張って合わせるより、粘着面を触れさせる前に位置を決めること。作業の途中で子どもが本を取りたくなるなら、はさみや切れ端も含めて、手の届かないところで作業します。

最初から何重にも貼ると、その部分だけ厚くなります。補修する範囲を増やす前に、一度ページを戻し、閉じたときの収まりを見ます。読み続けるための補修なら、必要な箇所だけに留める方が扱いやすいです。

すでに古いテープが付いていたら、勢いよく剥がさない

黄色くなったテープを見つけても、一気に引っ張って剥がすのは避けます。テープと一緒に印刷や紙が持ち上がるなら、それ以上作業を続けません。除光液や家庭用のシール剥がしを、絵本へいきなり使うことも勧めません。

既存のテープの上から新しいテープを貼れば、古い粘着材がなくなるわけではありません。きれいにやり直したい気持ちが強いほど、無理に剥がす前に、本の修理を扱う窓口へ相談する方がよい場面です。

国立国会図書館は、和紙とでんぷんのりを使った簡易補修を動画と資料で紹介しています。破れ目が重なる場合、切断された場合、文字にかかる場合などで方法を分けており、貴重な資料や劣化の著しい資料は対象としていません。時間をかけて学びたい場合の入口になります。国立国会図書館の簡易補修講座

テープだけが本を直す方法ではありません。ただ、和紙とのりを使う方法も、材料をそろえれば初めからうまくいくとは限りません。大切な本を練習台にせず、自分で扱う範囲を決めてから進めます。

補修後は、もう一度読むための状態を確かめる

直したら、ページを一枚ずつゆっくりめくります。切れ端や余分なテープが残っていないか、補修した部分だけ引っかからないかを見ます。小さな子どもが読む本では、端が浮いて剥がれそうになっていないかも、その後ときどき確認してください。

本棚へ戻すときは、ぎゅうぎゅうに詰めず、出し入れで表紙やページを引っ張らなくて済む余裕を作ります。読み聞かせなら、大人が破れた箇所に手を添えてめくるだけでも、同じ部分へ力が集中しにくくなります。

きれいに元通りにすることが難しくても、また開ける状態にできる一冊はあります。借りた本は図書館へ、家の小さな破れは用途に合う補修材で、構造の破損や大切な古書は相談へ。まずこの分け方で、今日することを決めてみてください。